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architect/代表者経歴
藤木 隆男(ふじき たかお)
建築家/
株式会社 藤木隆男建築研究所代表取締役
1946年 山形生まれ
1969年 東京都立大学建築工学科卒業
1971年 坂倉建築研究所入所
1990年 藤木隆男建築研究所設立
1995年 東京都立大学助教授
2002年 芝浦工業大学特任教授
2005年 明治大学客員教授
2007年 日本女子大学非常勤講師
  顔写真
 

 『未来へは後ずさりしながら入っていく』

 51日に年号が『令和』に改元されました。さわやかな季節の長閑な10連休を経て、世情には心なしか新しい時代の空気が感じられます。それにより、私たちの日常の業務内容や方法に特段変わるところはなく、間断なく日々の課題に取り組んではいるのですが、やはりどこかに目に見えぬ前向きな雰囲気を肌で感じています。

 この春、長崎の「児童養護施設」が完成し、神戸の「神学校」が起工、7月には大阪の「母子生活支援施設」が竣工します。いずれも長年の設計活動が節目を迎えるもので、うれしくもあり、現在次の新し未知の仕事に向かう神妙な心持でいます。たまたまこのところの私たちの建築成果は、教育/福祉/小規模医療施設が多いのですが、それを一言でいえば“well beingな”建築空間、環境づくりであった、あるいはその模索であったといえるものです。それは、幾分かの恵まれた条件や多くの困難な課題を、どれ一つ閑視することなくすべてに耳を傾け意味を見出し、その混沌の中から最適解を導き出す努力、そうして生み出された成果としての建築空間や環境のことを、今はそう呼んでみたいと思います。

 

 それは、これまで私たちが標榜してきた「木漏れ日空間」とほとんど同義のことですが、新しい時代にそれを“well being”と呼んで再点検し、ブラッシュアップしてゆくつもりでいます

 ところでこのたび、弊社事務所を住み慣れた杉並区から調布市へと移転することにしました。「味の素スタジアム」の真向かい、甲州街道に面したスモールオフィスです。業務的に大きな区切りを迎えたことと、スタッフ数減少に見合う過不足ないスペースへの移転ですが、「未来へは後ずさりしながら入ってゆく」というP.ヴァレリーの言葉を思い出しつつ、心機一転、新たな歩みを始めようとしています。

 改めてよろしくお願い申し上げます。          2019年9月 藤木 隆男

                       

 

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