[DW]住宅 > 1996.11 | ||
敷地は岐阜市茜部、当該の敷地からはまだ岐阜城が見え、周辺には長良川と木曽川の沖積平野の様相が残っているし、道路を挟んだ向かい側は、朽ちかけた土蔵のある旧家の屋敷林の濃い森影である。また、600坪余りの敷地の広さは、一戸の個人住宅をつくるには十分なものであった。そこで、敷地をおよそ3分割し、既存のテニスコートはそのまま生かし、残りを住宅と駐車場にあてる単純な土地利用構成とした。 「大きな屋根のある家」という建主の条件に対し、私たちは“建てられるべき家”を@できるだけ大きな屋根をもつこと、A地域を意識した現代住宅であること、B建てること・住むことの全体性をもつこと、を目標にした住宅建築として応答しようとした。この鉄筋コンクリートのベースの上の大断面合掌トラスの大屋根が「茜部の家」の建築景観づくりに支配的な役割を果たしている。屋根・小屋裏大空間は、ファミリーリビングと3寝室が「入れ子」状に組み込まれている。 |
所在地 | 岐阜県岐阜市 | |
敷地面積 | 1,983.46m2 | |
延床面積 | 416.44m2 | |
構造規模 | 鉄筋コンクリート造+木造 地上2階 | |
施工 | 安田建設工業 | |
竣工 | 1996年11月 |