[ED]教育・医療・福祉施設 > 2006.02 | ||
武蔵国分寺史跡のある国分寺市西元町に計画された児童6名定員の児童養護グループホームである。畑や緑地が多く残るのどかな住宅地の一角の陽当りのよい敷地に恵まれ、2階建の木造家屋と飾らない庭とが一体になった子どものための「生活空間/環境」である。 在来工法の木造構造物は、それ自体、人の居住には優しい雰囲気を醸し出すが、建具/家具/照明などを木製とし、しっくい左官仕上(内装)により、清潔で温もりのある、自然な居心地を得ている。 個室を中心とする児童居室は、家における子どもの日常生活の重要な拠り所である。ここも全て木質系で設えられているが、パネル式輻射冷暖房を採用し、清浄でごく緩やかな室内空気/温熱環境の確保が試みられた。 2面道路から土手で囲まれた庭は、かん木や低木の茂みと芝生、小さな池などで野性味豊かにガーデニングされている。リビングとフラットに連続するこの小さな庭は、この家のオープンエアなもうひとつのリビングである。 |
所在地 |
東京都国分寺市 (本園 東京サレジオ学園:東京都小平市) |
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敷地面積 | 513.02m2 | |
延床面積 | 270.44m2 | |
構造規模 | 木造 地上2階 | |
施工 | 不破工業 | |
竣工 | 2006年2月 |