撮影:清水建設
●受賞:第14回 千葉県建築文化奨励賞
    第20回 千葉市優秀建築賞
JR総武本線を背に、地域の小公園に南面する整形な敷地に計画された児童福祉=「ファミリー・サポート」の複合施設である.それは児童虐待やDVが大きな社会問題化する中で、福祉・医療・心理の専門性を備え、地域との相補的な協力と支援を計りつつ、新しいカタチの家庭支援の活動の場をつくろうとするものである。
母子室、保育室その他各部の子どもの生活空間は、ユニバーサルでありながらヒューマンスケールに分節され、木質系の素材ときめ細かな造作で設えられている.それらは「住宅」をモデルとし、住まい手のくつろぎ、安心、健康で快適な日常生活の場の構築が目指されている.セキュリティを確保しつつ、公園や住宅地に緩やかに開かれ、大型の施設でありながらフロンテージを低層とすることで、親しみ易い「子どもの世界」をイメージさせる建築である。
それは困難な現代社会から子どもたちを守る「方舟」として『ノア・ホーム』と名付けられている。
   
所在地 千葉県千葉市
敷地面積 2174.43m2
延床面積 3863.23m2
構造規模 鉄筋コンクリート造 地上7階
施工 清水建設株式会社 千葉支店
竣工 2007年2月