撮影:北田英治
●受賞:一宮市景観賞
木造の教会と信徒会館、司祭館の老朽化に伴なう改築(合築)の計画である。駅に近く、県道に面する商業地域の中高層建築物が建ち並ぶ一角にあり、限られた敷地を有効に利用した4階建のコンクリート打放し/箱形の建築となった。それは、日曜日には車でいっぱいになる小広場を前にした整形な空間で、2階に主聖堂と小聖堂(納骨堂)が配置されている。朝の光の中で、清々しく落ちついた雰囲気で、しかし何よりも人々が喜びのうちに祈れる場所の再生が図られた。
120席ほどの主聖堂は、建物の外形に従ったスクウェアーな空間で、吹抜のある高天井である。赤い木製のフローリングと会衆席長椅子が整然と並び、内装を漆喰仕上の「白」で統一された共同体の祈りの場は、日曜日の朝の光を十分に受けるべく南側全面をガラス面としているが、そこに嵌め込まれた14本の細長いステンドグラスの「道行き」のカラフルな光は、敬虔な信徒の横顔を照らして巡る。
   
所在地 愛知県一宮市
敷地面積 782.16m2
延床面積 1143.45m2
構造規模 鉄筋コンクリート造+鉄骨鉄筋コンクリート造+鉄骨造 地上4階
施工 中野建設
竣工 1997年12月