撮影:やまぼうし、ディーズパレット株式会社、藤木隆男建築研究所
重症身体障害児(医療的ケア児)/者のための「障害福祉サービスにおける短期入所/生活介護施設(レスパイト施設):定員15名=日中通所5名+夜間宿泊10名」として計画された。それは、医療法人財団『はるたか会』の事業として立ち上げ、地主/地域住民・利用者家族/行政/設計・コンサル企業などが参加する「つくる会」により推進され、令和4年(2022年)7月に開設された。
当該敷地は、松戸市郊外の田園的な住宅地;「松戸市和名ヶ谷」、ほぼ平坦な造成地である。建築は、オープンでフラットな広い床を必要とする施設計画上、東西に長い長方形平面、緩勾配の切妻屋根を持つ、地上2階建て/在来工法木造建物となった。それは、利用者と家族にとって「もう一つの家=『おばあちゃんち』」の親しみやすさが求められてのことである。
また、この種のレスパイトハウスが、全国多くの地域に生まれることを願い、「ローテクニックの建築」としてのひとつのモデルを体現する使命を担ってもいる。
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