『2兎を追う― with CORONA時代に建築する』
若干ですがhome pageを更新します。
年始以来落ち着かない半年が過ぎました。弊社もご多聞に漏れず、新型コロナウィルス感染拡大に伴う様々な活動自粛を余儀なくされてきましたが、まず、おかげさまでどちらかと言えば、何とか大過なく無事に過ごしていることを“青文字で”ご報告いたします。もちろん詳細な記述をすれば、たくさんの事象が挙げられますが、今のところ、リモートワークに努める弊社スタッフは元気で、身の回りの建築関係各位(施主、工事関係者、仲間の建築家など)とも無事のご様子で何よりです。
5月末竣工予定であった『神戸市/関西聖書神学校新築工事(第Ⅰ期)』の「竣工引き渡し」は予定通り済みました(newsご参照)。また、設計中の『松戸市/重症身体障害児者レスパイト施設』、『川崎市/カトリック百合ヶ丘教会』などは、設計及び事業スケジュールの一定の延伸が避けられないものの、できるところから設計を詰め、早期のリカバリーを図っているところです。その他の活動も、この影響下ですが、新しい取り組み方/対応で進められればと鋭意点検中です。まだ見えていないかもしれない「新しい日常の建築活動」が、安定的に獲得できる日が早く訪れることを念じています。
その『新しい日常の建築活動』について、一人で事務所の「番」をする機会も多かったこのところの外出自粛期間を通じて、私・藤木個人は、「事務所の在り方」について考えるところもありました。ちょうど今年は事務所開設30年であり、改めて振り返って点検してみると、前半の15年は「立ち上げの『作品至上主義』」、後半は「設計実務に追われる『顧客満足度追求主義』」の傾向が強い活動であったと括れそうです。その上に立ってこれからは、いわばその「集大成;『建築表現が豊かで設計業務の完成度が高い』仕事」という“2兎を追う”志を携え直し、残された期間を務めてまいる所存です。
改めて、よろしくご指導お願い申し上げます。
藤木隆男 |