[DW]住宅 > 2011.02 |
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東京都練馬区の閑静で安定した住宅地に施主の母屋がある。通常のいわゆる露地としての「庭」のほかに、48坪ほどの菜園(バラや野菜類)を地続きの東側にもっていたが、その一角がこの新しい住宅:「離れ」が計画された。私たちのこれまでの住宅作品を通じて御縁のあった施主であり、そのお仕事が主として特殊な亜鉛板をドイツやフランスから輸入し、屋根の設計・工事を請け負うということであったため、この家のテーマは自然と「母屋と街並みに調和し、快適な住性能をもつ新しい表情の金属屋根の家」となった。こだわりの強い技術者である施主の積極的な意向、提案を踏まえ、具体的には「オーソドックスな木造架構、パッシブソーラー(『そよ風』システム)内臓、金属板(VM zinc;t=0.7仏直輸入亜鉛合金版)により2階外壁まで葺き降ろし包み込んだ切妻大屋根」となった。それは、この「稀有な金属板の力の発揮」すなわち、外観/景観美、メンテナンスフリー、住まい手に優しくECOな室内温熱環境の獲得などを目指してのことである。 |