撮影:藤木隆男建築研究所
 
   
所在地 千葉県南房総市
敷地面積 815.0m2
延床面積 382.69m2
構造規模 鉄骨造 地上2階建
施工 信濃/ワタナベ建設
竣工 2011年7月
 

千葉県の南、安房の低めの山々に囲まれ、わずかに潮の香りを感じさせる長閑な里に、三芳病院がある。作品はその病院の院内別棟型の診療センターのリフォームである。小児科など新しい診療科目を加える再生プロジェクトの目標は、外観と内部空間の「既存施設のイメージ一新」である。提案は、ガラスの外装(LED照明内臓)のシャープなパビリオンによる『町の行灯』としてのランドマーク性と、ホテルライクな大人の居心地をもつ内科待合や子どものワンダーランドとしての小児科待合という『「脱施設化」したインテリア』である。それは地域に根付き、地域を支え、地域から愛着を持たれてきたこの病院の、新しい地域医療の場の姿を求めてのことである。