[ED]教育・医療・福祉施設 > 2013.11 |
||
眼下に隅田川を見下ろし、対岸に浅草の街並みを眺望する駒形橋東詰のオフィスビル2階に、「新しい診療所」は移された。 本施設は、重い障害や重篤な疾患をもつ子供と家族のための都心における在宅医療の拠点として計画されたもので、延べ面積100u余りの旧診療所がその活動の展開、拡大に伴い手狭になったことへの、急な対応策である。 賃貸ビルの1フロア(貸し面積500u余り)を、オフィス仕様からクリニックに改修したものだが、住宅的で小規模な「診療所」と、在宅医療活動の大型の拠点としての「ステーション」を東西に眺望の開けたオープンなひとつのフロア空間として建築計画している。 患者や家族とスタッフの、診療所/ステーションのそれぞれ自律的で機能的な活動を成立させつつ、相互に「様子が見え、意識しつつ」過ごせる“木漏れ日の木の下“のような居心地がよく、安心な場所になることが目論まれている。 それが、新しい医療の在り方を目指し、実践する『あおぞら』の次のステップへの「ホーム」になることを願うものである。 |