[ED]教育・医療・福祉施設 > 1996.03 |
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遠くランドマークタワーを望む丘の上に、カトリック礼拝会とサンタマリア・インターナショナルスクールがあった。礼拝会は、社会的経済的な構造やジェンダーバイアスによって弱い立場にある女性たちの自立を支援することを使命とする女子修道会であるが、時代の変遷に伴い事業の見直しを行った結果、ここ横浜においては教育事業を閉鎖し、社会福祉事業のみを発展させることを決定した。修道院内で始めた女性のための事業はニーズが高く、その活動実績を維持発展させるために、母子生活支援施設を新しい活動目的に選んだ。 広い敷地の大半を公園として市民に開放し、新しい修道院と母子生活支援施設は限られた敷地に周辺住宅地のマンションなどと変わらない建築的あり方で、目立つことなく地域に溶け込ませる外観デザインでつくられた。母子室は2DK/36u程度の広さをもつスタンダードな都市生活空間である。それは、利用者である母子がまわりから大切にされることにより解放され、安心と自信を得、社会への自立を果たすまでのひと時の「母と子のゆりかご」である。 |
所在地 | 横浜市南区唐沢 | |
敷地面積 | 1,758.14m2 | |
延床面積 | 1,722.91m2 | |
構造規模 | RC造 地上4階 | |
施工 | 日本国土開発横浜支店 | |
竣工 | 1996年3月 |