[ED]教育・医療・福祉施設 > 2011.07 |
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千葉県の南、安房の低めの山々に囲まれ、わずかに潮の香りを感じさせる長閑な里に、三芳病院がある。作品はその病院の院内別棟型の診療センターのリフォームである。小児科など新しい診療科目を加える再生プロジェクトの目標は、外観と内部空間の「既存施設のイメージ一新」である。提案は、ガラスの外装(LED照明内臓)のシャープなパビリオンによる『町の行灯』としてのランドマーク性と、ホテルライクな大人の居心地をもつ内科待合や子どものワンダーランドとしての小児科待合という『「脱施設化」したインテリア』である。それは地域に根付き、地域を支え、地域から愛着を持たれてきたこの病院の、新しい地域医療の場の姿を求めてのことである。 |